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保育目標

保育目標

 

当園は自律性を育てることを保育目標に、構成論の考え方に基づく保育を行います。

 

教育の目標

長期的な目標

どんな場合でも自分自身の考えで行動できる自律的な人間を育てることを目標とします。
私たちは、自分以外の人によって統制されなければ生きてゆけない他律性そのものを持って生まれた子どもに、徐々にその他律性を減らし、発達段階に応じた自律性を育てる教育をすることが目標です。

 

  •  自律性には道徳的な側面と知的な側面がありますが、その本質は、子どもが自分自身でものごとを決定することができるようになるということです。自分以外の人によって統制されることを他律といいますが、「いじめ」、「暴力」の問題のみならず、大人社会のいろいろな腐敗問題もこの他律性によるものです
  • 自律とは、自分自身が自分自身によって統制されているという意味であり、自分自身で自分の考えや行動を支配する能力であるということもできます。しかし完全な自由という意味ではなく、いろいろな要因を考慮に入れて、どれが最善の決定であり、行為であるかを判断する力です。

 

道徳的自律とは、何が善であり、何が悪であるかを自分自身で決める能力を意味し、すなわち相手の立場に立って考え、行動することができるということです。

知的自律とは、何が正しくて、何がまちがっているかを自分自身で決める能力を意味し、すなわち権威、大多数の意見に惑わされないで、自分で考え、より客観的な答えを見つけ出していこうとする態度や能力のことを指しています。

 

短期的な目標

長期的な目標のもとで、短期的目標としては、社会情緒的発達と認知的発達を図ることを目標とします。

 

 教育の方法

  • 当保育所は、構成論に基づく教育を行います。これは「正しい答え」を強化するという経験論の仮説に基づいた行動主義の考え方とは異なり、子どもはたくさんのまちがいの段階を通過しながら、知的、道徳的に考える力を形成し、知識や道徳を構成するという考え方です。言い換えれば、子どもは外部から直接、知識や道徳を取り入れるのではなく、内部からそれらを自分で構成することによって学習するという考え方です。
  • 保育者には生活環境、遊び環境の準備者としての役割や、生活及び遊びの提案者としての役割もありますが、適切な「言葉かけ」や「手だて」をする役割も大きくあります。生活場面や遊び場面の中で、保育者がその子の自律度に応じて、子どもが知的、道徳的に考える力を形成し、知識や道徳を構成するのを促すために、どういう言葉かけや手だてをすべきかということは大切なポイントとなります。

 

教育の内容

当保育所は、子どもの園生活における教育場面とその内容を、大きく3つに分けています。

 

  • 「日常的な生活場面を通して、生活習慣を身に付けること」を援助します。
    それぞれの年齢ないし、その子の発達度に応じて、基本的生活習慣を身につけ、身辺自立を促します。
  • 「おやつ、食事、グループタイムなどのすべての日常生活場面を子どもの学習発達の場とすること」を援助します。
  • 「遊びを子どもの知的、社会道徳的学習と発達の場にすること」を援助します。※自由遊び
    保育者が子どもの「年齢」や「興味」、季節を考慮して、日々3~4種類の遊び環境をつくっておき、子どもは朝来たら自分の遊びたい場所で遊びます。この時間帯に保育者は子どもの自発性を尊重しながら遊び仲間の一人として子どもの遊びに加わり、主に一人ひとりの子どもの心身の状態や傾向(遊び方、友人関係など)を観察して、その子どもへの理解を深めていきます。
    ※中心となる遊び(保育者が提案する遊び)
    保育者が子どもの発達にとって望ましいと思う遊びを提案し、その遊びを通して子どもの知的、社会道徳的学習と発達の場にします。その際、三つの知識(物理的知識・論理数学的知識・社会的知識)に留意し、子どもの学習を援助します。